ドリアンの栄養と健康効果

ドリアンの種類

日本のドリアンは前述の通り、タイとフィリピンから輸入されています。タイからの輸入量は約111トン(2013年)ということで、ドリアン輸入量の大部分を占めています。フィリピンからの輸入量は全体の約2%程度(約2.8トン)と僅かです。


品種の中で、日本で最も多く流通している品種は「チャネー(チャニー)」です。これの果肉はやわらかくて非常に甘いのですが、独特の香りの方もかなり強く、初めてドリアンを食べようというような人にはややきついかもしれません。


そして「モントーン(モントン)」です。これもチャネー種と同様に、日本では多く流通している品種です。独特な香りが少ないのでドリアン初心者にはこちらがお勧めです。果肉もほどよい甘さで、適度な堅さもあります。


その他にもドリアンの品種は数十種あるのですが、こと日本においてはこの2種類が主流となっています。


ドリアンが出回る時期ですが、これは年間を通してコンスタントにタイ・フィリピン・インドネシアから輸入されてきます。果 肉だけを冷凍したものも需要があって輸入されています。主流であるタイ産モントン種は8~9月頃に入ってきます。


日本では調理にはあまり活用されていないようですが、中国(広州が中心)では、「榴蓮酥」というドリアン・パイとして通常食されています。レストラン、料理店でも一般的なメニューなのだそうです。これはドリアンの実をクリーム状にしてパイ生地で包み焼き上げたものです。外見は春巻きのような感じになり、焼き上げることで、特有の強烈な臭いがかなり抑えられ、食べやすいように工夫されています。この食べ方は参考になるかもしれません。