ドリアンの栄養と健康効果

ドリアンは王様の果実

ある意味ドリアンほど個性の強い果物はないかもしれません。別名「フルーツの王様」とか「悪魔のフルーツ」などとも呼ばれているドリアンですが、何と言ってもあの強烈な臭いです。


あまりいい表現ではありませんが「タマネギが腐ったような臭い」とも評されるあの独特な匂いです。飛行機内への持込みが禁止され、多くの公共の建物やホテルでも持ち込みが禁止になっているほどです。


既にこの時点でかなり個性を発揮しているわけですが、驚きなのが、それを一度食べたら今度はやみつきになるということです。つまり美味しさの面でもまさに「魔王」の名にふさわしいというわけで、全く謎の多い魅惑の果物です。


ドリアンはアオイ科(クロンキスト体系及び新エングラー体系においてはパンヤ科)の樹木、その果実ということで、約30種が存在するとされています。


東南アジアのマレー半島が原産地で、果実には強い甘味があって、栄養も豊富なので、国王が精力増強のために食していたそうです。王様の果実と呼ばれていたのもこれが出所かもしれません。


ドリアンの木は高さ30mにまでなる常緑樹で、ピラミッド状の樹冠になります。果実は、受粉してから3ヶ月程度で成熟します。その大きさは最大で約30cm、重さは5kgにもなります。植樹してから約5年で収穫でき、果実は熟すと勝手に木から落下してきます。なる程、大きさにおいても、王様の果実らしいということです。