ドリアンの栄養と健康効果

まだあるドリアンの効能

カリウム(ミネラル)についてもドリアンは果物ではアボカドに次いで多く含まれています。体内にはもともと体重1kg当たり2gのカリウムが存在します。これは人体の生命活動を維持するうえで非常に重要な役割を果たしています。つまり不足にも気をつけなければならないミネラルなのです。


カリウムはナトリウムと共に細胞内外液の浸透圧を維持する栄養素となっています。浸透圧は、細胞内外の水分や各種成分を下げる作用があって、いわば生命活動の基盤ともなっています。つまりカリウムは、ナトリウムの排出を促進して血圧を下げる作用があるのです。


ナトリウムの過剰摂取は高血圧を招きます。それでナトリウムを多く含む食塩を減らそうという食品も増えているのです。逆にカリウムの摂取量を増やそうという意識も高まっています。


またカリウムには筋肉の動きをよくする効果もあります。カリウムは筋肉でエネルギーづくりに作用するため、不足すると筋肉の動きが衰えて力も出なくなるのです。


熱い季節には大量の汗をかきます。その汗と一緒にカリウムが失われてしまいやすいので、これが夏バテの大きな要因ともいわれているのです。つまり精力増強にもカリウムは欠かせない栄養素となっているのです。


こうした高血圧予防などに効果がある反面、ドリアンは果物としてはかなり高カロリーなので、その点は留意してください。


美味しいドリアンの選び方ですが、均等のとれた形、独特の芳香がしっかりあるものを選びましょう。同じ大きさであれば軽い方がよいともいわれています。それは重いと種が大きいからで、また、水分が多すぎてもあまり美味しくないそうです。強い臭いが出てきたら食べ頃です。