ドリアンの栄養と健康効果

ドリアンの栄養と効能

さて、ドリアンの主な栄養成分(可食部100g中)についてですが、主なところでは、カリウム:510mg、マグネシウム:27mg、リン:36mg、銅:1.9mg、葉酸:150mcg、ナイアシン:1.4mg、ビタミンB1:0.33mg、ビタミンB2:0.2mg、ビタミンB6:0.25mg、ビタミンC:31mg、ということで、カロリーは100g換算で133kcalです。


主な効能としては貧血予防、疲労回復などが挙げられています。もともとドリアンは非常に栄養価の高い果物として評価されています。身体の機能を維持するために欠かせないミネラル分(マグネシウム、リン、銅など)が豊富ですし、葉酸は血液を作り貧血予防に役立ちます。ナイアシンも他の果物と比較して多く含まれ、これは代謝を促進して血行を改善、冷え性を和らげる効果があります。


また、エネルギー変換に必要な「ビタミンB1」が果物中でトップクラスなのです。ビタミンB1(水溶性ビタミン)は、サイアミンとも呼ばれ、糖類をエネルギーに変える重要な栄養素です。


糖質を分解してエネルギー変換するときに酵素がはたらきますが、酵素には補酵素が必要であり、ビタミンB1がこの補酵素の役目をしてくれるのです。B1が不足すると乳酸などの疲労物質がたまるので疲れやすくなってしまいます。ビタミンB1は水溶性で熱にも弱いので、調理するとかなり失われます。従って、果物で補給するのは理想的なのです。昔の国王が精力増強のために食していたというのも経験上で理にかなっていたというわけです。